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映画『Winny』を観てきました

金曜日仕事を終えて、3/10公開の映画『Winny』をレイトショーで観てきました。

予想はしてましたが視聴者層は中年からシニア層がほとんどでした。今の若い方だと2000年代に起きたWinny事件を知らないですかね。というか、年配の方でもIT産業に詳しくないと、そんなこともあったなくらいの記憶かもしれません。
2000年代当時、インターネットはみんなが四六時中使うほどには一般化していなく、学校から帰った後、仕事から帰った後、自宅のPCを起動して使うものでした。いわば、「インターネット使ってる」≒「ちょっとオタクな人?」という図式がまだ残っていた時代です。インターネットを使ってる人にとっては、確実に大きなうねりが来ているとも感じていたでしょう。
ホリエモン逮捕事件もあり、当時のメディアや世論はこの新しい産業に対する風当たりはかなり強かったように思います。2ch始めとしてネット上での殺害予告、誹謗中傷、名誉棄損など荒れることも多くあり仕方ないのかもしれません。もちろん、このときのWinny事件やライブドア事件があったから日本のソフトウェア産業アメリカや中国に遅れを取ったかといえば、部分的にはそうかもしれませんが、大局的には、こういう事件がなかったからと言ってGAFAMほどの企業が日本から生まれてきたということにはならなかったと思います。
それでも、楽天やサーバーエージェントのような企業がもう1、2社あったり、動画配信サービスでABEMAを超えるネットTVサービスがあったりはしたかもしれません。
映画の方は、東出さん演じる金子さんは、映画ラストに本人の映像が出ていましたが、まさに名演で金子さんらしさを感じましたし、法廷ものらしく、主任弁護士役の吹越満さんが尋問するシーンも良かったです。自分が知らなかったこととして、愛媛県警の裏金事件もこの当時あって、Winnyが、証拠に使われていとも知りました。Winny事件側との対比的な描き方も良かったです。
金子さん自身は何年も裁判が続いてしんどかったでしょうが、高裁、最高裁では無罪を獲得できてよかったです。
また、金子さんが未来のソフトウェアエンジニアに対して、ソフトウェア開発で捕まることはないという身をもって証明したことは大きなことだったんだと思います。