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SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

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顧客レビューは必要なのだろうか?

不具合。バグ。システム開発している人間にとって最も嫌な単語ではないでしょうか。不具合と聞いただけで過去の障害を思い出すかもしれません。私も過去、何度となく不具合を発生させてしまいました。

そういったミスを防ぐために、大方のSAPプロジェクトでは仕様書、設計者の顧客レビューをしていると思いますが、顧客レビューはどれくらい事故防止に繋がるでしょうか。結論から言うと私個人の意見では顧客レビューはほとんど時間の無駄だと思っています。

・そもそも、SAPの開発をSIer、コンサル会社に業務委託するような事業会社側のシステム部門にはSAPのスキルは保有していなくて技術面でのチェックはできないです。

・事業会社のシステム部門の中には業務知識に詳しい人もいるので、その観点でのチェックは有効かもしれません。ただ、それって本当にレビューすべきはシステム部門ではなく業務部門のレビューが必要ということになります。

・また、IT企業側としても実質的には意味がなくても、顧客側も見ましたよね?というお墨付きをもらうためということもあります。この理由が大きいかもしれません

過去のプロジェクト経験としても仕様書、設計書の顧客レビューで事故を防ぐような指摘をもらったことはありません。むしろ誤字脱字であったりファイルフォーマットの些細な指摘などシステム開発の本質的ではないところで時間を使うことが多かったです。レビュー工程を作った以上、レビュー者側も何かしら指摘しないと考えてしまい、重箱の隅を突き始めてしまいます。。

そもそも普段は委託先に丸投げしていて、レビューのときだけ出てきて的確な指摘を出すこと自体が難しいことなのだと思います。

お互いにそれほど意味ないと思いながらやっていても、なかなか無くならない慣習だなと思いながら、今日も顧客レビューに挑みます。