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SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

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SAP S/4 HANAについて

SAP HANAという単語を初めて聞いたのは2015年ころだったと思います。あんまり最新技術に詳しくないので、初めて聞いたときは「ハナ?」「インメモリデータベース?」と頭の中が「???」でいっぱいになりました。HANAというキーワードの紛らわしい点はデータベースとしての「SAP HANA」とSAP製品名である「SAP S4 HANA」という2つの言葉が存在している点にあることだと思います(少なくとも私は混乱しました。。)

「SAP HANA」・・SAP社が開発したインメモリデータベースのこと。データベースソフトです。
「SAP S/4 HANA」・・SAP社が開発したERPソフトウェアのこと。データベースとしてはHANAを用いています。

インフラ面ではこのHANAというデータベースを使用するために‌従来の製品群・DBよりも高速化が行われる
(10倍高速と言われています)。また、新しいERPソリューションとしてデータモデルの簡素化、フィオリによる視覚化を実現しました、とのことです。うーん、、分かったような分からんような。
実際のところ、SAPの標準機能(販売伝票タイプ、明細カテゴリ、条件タイプ)については大きく変わった印象はないためこれまで通りプロトタイプを構築できると思います(ただし、従来の得意先・仕入先はBusiness Partnerという考え方に変更されています)。それに伴い、与信管理の考え方も変わっていたと思います。
また、アドオン設計する際は標準テーブルにいくつか変更があるので要注意。ここは覚えていく必要がありますが基本的な概念はシンプルになっていくはずなので、アドオンの設計も楽になると考えています。
- VBUK/VBUPなどのSales statusテーブルは廃止してVBAK/VBAPにステータス持たせるようになった。
- 在庫系のテーブルがMATDOCに統合された
(従来のMKPFやMSEGもデータ参照はできる。しかし、データの実体はMATDOCに存在していてCDS Viewを介してMATCODからデータを読み込んでいる)

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