３システムランドスケープとは？
システムランドスケープとは、簡単に言うと、インストールされたシステム群を指します。ランドスケープは日本語だと（ひと目で見渡せる）「景色」、「風景」などの意味があります。つまり、インストールされたSAPシステムがどのようなシステム構成になっているかということです。SAPプロジェクトでは、3システムランドスケープで構成するのが一般的です。3システムとは、開発機（DEV）、検証機（QAS）、本番機（PRD）のことです。
まず、プロジェクトの最初は開発機でカスタマイズ、アドオン開発、単体テストを行います。そして、単体テストがうまく行けば、その変更内容を移送という仕組みにより、検証機へ移動します。検証機ではより業務内容に近いテストを行います。一般的に開発機では本番機に近いマスタデータや大量のデータがないため、検証機で詳細なテストを行うこととなります。例えば、開発機では機能面での動作確認をしましたが、検証機では実際の業務をしているユーザーにテストをしてもらいます（ユーザーテスト）。あるいは、開発機ではできない、大量データを用いたテストでパフォーマンス測定を行ったりします（パフォーマンステスト）。晴れて、検証機テストも完了すると、次に、本番機へ変更内容を移送し、日常業務で使用されることとなります。
このようにして、3つの環境を目的に応じて使い分けることでシステムの品質が維持されています。
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