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SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

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SAP第1四半期決算

ドイツのソフトウェア大手、SAPが2020年第1四半期決算を発表しました。

・売上高は65億2100万ユーロ(前年同期比7%増)
・営業利益は12億ユーロ(Non-IFRSベースで前年同期比1%増)
・EPSは0.68ユーロと(前年同期は-0.1ユーロ)

前年に引き続き、SAPのビジネス活動は好調となりますが、ソフトウェアライセンス売上では前年同期3489億ユーロに対して、3386億ユーロと減少しました。これは新型コロナウイルスの影響により2020年3月ころから新規契約が延期したためです。一方でクラウド売上高は前年同期1555億ユーロに比べ、2011億ユーロと29%増加しています。

業績ハイライトに「COVID-19のパンデミックが続く期間とその激しさが見通せないため、SAPは現在の対応や今後行う可能性のある対応がCOVID-19によるビジネスや業績への影響を軽減するのに効果的かどうか予測することは不可能です。」とあるように、新型コロナウイルスの治療薬やワクチン開発が遅れるようであれば、不景気となりますから、企業のIT投資額は減少し、SAP社の業績にも影響してくると思います。

とはいえ、同社のは市場で独占的なシェアを握っていること、SAP S4/HANAの採用が増加していること、AI/RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)や先端的なテクノロジーやの投資あることを考えると、SAPの競合優位性にゆらぎはないと考えます。

参考資料
https://www.sap.com/docs/download/investors/2020/sap-2020-q1-statement.pdf