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SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

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【中間地点】ChatGPTがシステム開発現場(SAP)に与えるインパクト

ChatGPTという単語が世の中にわ~っと広がったんのが今年の冬頃と記憶していますが、それから世の中はどう変わったのでしょうか、システム開発現場にどのようなインパクトを与えたでしょうか。このような前書きを書くとこれから、もっともらしい活用方法を書かれると期待されるかもしれませんが、私の観測範囲ではフル活用しているという感じではありません。
そもそも、SAPのABAPはクローズドな世界で使われるプログラミング言語なので、活用シーンがそれほど多くないのかもしれません。実際にChatGPTでABAPのサンプルコードを作成してもらいましたが、かなり眉唾ものでした。。やはり、Githubに大量のコードが格納されているウェブ系の言語のようにはいかないでしょう。
私も個人サイトの一部分をChatGPTを活用してPHPのCodeを作成しましたが、日曜プログラマの私からするとChatGPTが手伝ってくれることで生産性は向上しました。
GitHub CopilotというCodingを補助してくれるサービスでも、得意とするプログラミング言語は、PythonJavaScript、TypeScript、Ruby、Go、C#C++などのようです。
ChatGPTが大量のデータをベースに推論していることを考えると、ABAPのCodeはウェブ上ではそれほど共有されていないので、高度な推論はできないのかなと。ただ、ABAPのCodeは世界中のクライアント企業にあるので、それをSAP社が収集して、そこからABAP Generative AIのようなものが開発される未来像はあります。特に伝票一覧を表示するレポートなんかは世界中の大手企業で車輪の再発明のごとく似たような機能を何千回、何万回と開発しているはずで、、いつまでもクエリ・クイックビュアーを使っていないで、高度化して一覧プログラムの自動生成機能は作って欲しいなと思います。
IT企業としては開発費を請求できるという旨味があるのですが・・。
という訳で生成AIの大きなうねりは私が観測する範囲では、SAP業界にはそれほど到達していないようです。SAPのプロジェクトでも、データの加工や翻訳、文章のサマリなど部分的に業務を効率化出来るところはあると思います。このような作業にAIを活用するかしないかでも、個人の生産性は大きく変わるので、積極的に活用していきたいですね。
10年ほど前、職場で先輩と10年後にはAIが発達して人間がCodeを書くことはなくなるのでは?という話をしたことがありますが、人間エンジニアがAIに職を奪われるレベルに到達するにはさらに10年ほどかかるのかもしれません。