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SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

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SAP SD業務プロセス 得意先返品

キーワード
SAP SD、返品、保留在庫、得意先返品、受注返品、返品受注

SAPでの得意先返品
得意先へ商品を納品しましたが、その商品が故障していた場合は、返品処理を行います(モノの返品を伴わない場合は、クレジットメモ依頼により減額処理を行います)。
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受注伝票作成
返品受注伝票の作成からスタートします。返品となるわけですから、元伝票である受注伝票 or 請求伝票をコピーして作ることが可能です。そうすることで、元の受注とのシステム的な繋がりができます。元伝票の番号が不明な場合は、一から返品伝票を打つこともできます。
入庫処理
返品入庫処理をすると自社倉庫に在庫が入庫されます。このときの移動タイプは標準プロセスでは、保留在庫の扱いとなります(移動タイプ651)。返品される商品=故障しているという考えのため、出荷にブロックが掛かる在庫となります検査の結果、あるいは修理して、使用可能と判断すれば、在庫転送機能により利用可能在庫に転送します(移動タイプ453
)。このタイミングで評価在庫としてカウントされます。
ちなみに、返品であっても最初から利用可能在庫として入庫したい場合は、納入日程カテゴリを分けて、利用可能在庫の移動タイプを設定しておく必要があります。

請求伝票作成
最後に、返品の請求伝票を作成します。標準プロセスでは、受注伝票を参照して請求伝票を作成します。これはモノの動きとは連動していないため、入庫していなくても返金プロセスを進めることが可能です。
【得意先返品ステップ】

1. 返品受注伝票作成(伝票タイプRE) T-Code:VA01
2. 返品出荷伝票作成 T-Code:VL01N
3. 入庫確認 T-Code:VL02N
4. 返品請求伝票作成 T-Code:VF01