Friday is awesome

SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

MENU

【自動化】Amazon Kindle for PC→ DeepL翻訳を自動化する【Power Automate】

 


f:id:carthat:20230610215426j:image
下記のウェブページを参考にDeepLでAmazon Kindle for PCの洋書を翻訳していましたが、

1ページごとにCtrl +0でスクショ→DeepL貼り付けが面倒なので、WindowsのPower Automateで自動化しました。以下、4つの作業を繰り返し行えるようにします。
Amazon Kindleのページを次ページへ進める
②Ctrl + 0で対象ページのスクショを取る
③DeepLのコピーボタンを押す
Google documentにペーストする

上記を実行すると1時間ほどPCを放っておくと、Google Documentに日本語訳された文書が出来上がっているので、あとはスマホタブレットで読むことができます。

Power Automateを以下リンクからDownloadして、インストールします。

powerautomate.microsoft.com

そして、Power Automateを起動してフローを作成。フロー名を適当に入力します。

ツールからレコーダーを選択します。

記録ボタンを押してレコーディングを始めます

Kindle for PCを開いて次のページボタンを押します。この作業は翻訳後にしても問題ないです。そして、Ctrl+0のショートカットキーで範囲選択(「Kindle for PCで洋書をDeepL翻訳を使ってスラスラ読む方法」を参考)。

すると、自動でDeepLアプリに文章が飛ばされて翻訳されるので、DeepL右下のコピーを押します。
翻訳はだいたい1秒で終わりますが、念のためコピーボタンを押すまで2~3秒のタイムラグを開けるといいです。

コピーした日本語訳の文書をGoogle Documentなどに貼り付けます。


Google Documentに訳文が貼り付けられました!

これだけだと、1回の処理になっているので、連続自動処理するようLOOP処理を追加します。編集画面で左のループからLOOPをドラッグアンドドロップで右のMain画面に移します。開始に1を入力、終了にページ数を入力、増分に1を入力します。

LOOPとEndが作成されるので、Endを選択して一番下のEndの前に持っていきます。
これで連続処理が行われます。

最後にLOOPの終了条件として、繰り返しが最後まで実行されたら抜けるよう、条件のIf文を下記のように追加します。2番目のオペランドには先ほどのLOOPの回数を入力します。

これでPower Automateの作成は完了なので、あとは再生ボタンを押すと何もしなくてもPower Automateが自動で翻訳→貼り付け処理を繰り返してくれます。


これで、電子書籍になっていれば、邦訳されていなくても洋書を好きなだけ読むことができるという夢の時代に突入した感があります。小説については日本語独自の言い回しもあるため、翻訳家の方の文章レベルには届かないかもしれませんが、そこは英語版を参考に読んだりして補完していきたいところです。
DeepLの翻訳技術、個人的にはグーテンベルグ活版印刷術くらいの技術革新な気がしています(笑)

このやり方のデメリットとしては、以下ですかね。
・Power Automateはパソコン操作に慣れていないと扱うことが難しい
・1ページごと訳しているため、一つの文が複数ページにまたがっていると訳がおかしくなる
他に良いやり方を見つければ、また試してみようと思います。まあ、そうこうしている内にAmazon側がKindleに自動翻訳機能を実装していきますかね。

※DeepLの仕様上、大量リクエストを送ると一時的にDeepLが使用不可になるので、その場合は一旦、時間を空けて実行する必要があります。私の環境では150ページくらいはできて、そこからエラーになり、2時間ほどあけるとまた実行できました。

私はGoogle Documentに保存したファイルをKindleタブレットで読むようにしています。以前は別のタブレットでしたが、Kindleは値段も安く読書するにはいい端末だと思います。(Googleアプリを動かすにはGoogle Playをインストールする必要があります)

https://amzn.to/3SO67JL