SAPの通常の発注入庫プロセスでは発注伝票に対して入庫処理をすると移動タイプ101で入出庫伝票が作成され在庫が作られることになります。
それでは、移動タイプ103/105や107/109はどのような時に使用されるのでしょうか?
■移動タイプ
103 入庫保留
105 入庫保留解除
107 保留評価在庫への入庫
109 保留評価在庫から入庫
これらの移動タイプは2段階で入庫される際に使用されます。通常は仕入先から発注元へ物が届くことで入庫としていますが、2段階入庫では発注元で検品、検品後に正式に入庫というプロセスになります。
103/105がセットで使用され、107/109がセットで使用されます。
移動タイプ103(入庫保留)が完了した段階では、利用可能在庫ではなく、保留在庫のステータスとなるので、在庫としては出荷できる状態にありません。
移動タイプ107(保留評価在庫への入庫)も保留在庫への入庫となりますが、103との違いは在庫を評価在庫として扱うかどうかが異なる点です。
103の場合は在庫を評価在庫とはなりませんが(会計伝票ができない)、107の場合は評価在庫となります。そのため、107入庫した段階で出荷はできませんが会計上は自社評価在庫になっています。