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SAPについて個人的なメモをまとめたブログです

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SAP SD業務プロセス 在庫品販売

キーワード
SAP SD、在庫品販売、フリー在庫、販売プロセス

在庫品販売とは?
在庫品販売とはSAP SDで最も一般的で基本的な業務プロセスとなります。仕入先直送や個別購買発注プロセスなどは、この在庫品販売をベースにオプションとして追加ステップがあります。業務の流れとしては、得意先から注文を受けると、倉庫にある在庫を確認し、得意先へ出荷する流れとなります。在庫品販売で注文される品目とは、少品種で大量生産するような製品で常時、倉庫に在庫があるものとなります。例えば、PCメーカーで言うと、標準モデルのパソコンは大量生産品で、CPUやメモリを個別にカスタマイズして注文するパソコンはオーダーメイドで受注生産品となります。

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SAPでは、この在庫種別は以下のように様々にあり(他にも色々あります)、在庫品販売の在庫はフリー在庫として管理されることとなります。

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SAPでの在庫品販売の流れ
受注伝票作成

顧客から注文を受けると受注伝票を作成します。標準の受注伝票タイプは「OR」、明細カテゴリは「TAN」を使用します。また、倉庫に在庫があるか不安な場合は、事前に在庫があるかを確認しておきます。
出荷伝票作成
受注伝票番号をキーにして、出荷伝票を作成します。出荷伝票は多くの場合では倉庫への出荷指示として扱われます。倉庫でピッキングが行われると、ピッキング数量を入力し、ピッキング完了となります。
出庫確認
倉庫から在庫が出荷されると、出庫確認処理を行います。出庫確認をすることでSAP上から在庫が引き落とされて自社資産ではなくなります。
請求伝票作成
SDプロセスの最後に、請求伝票を作成します。この伝票登録により、同時にFI側で会計伝票が作成され、売上が計上されます。
【在庫品販売ステップ】
1. フリー在庫確認 T-Code:MMBE
2. 受注伝票作成(明細カテゴリ:TAB)T-Code:VA01
3. 出荷伝票作成 T-Code:VL01N
4. 出庫確認 T-Code:VL02N
5. 請求伝票作成 T-Code:VF01

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